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オージープランツについて

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ここでいうオージーとはオージービーフのオージー。

つまり、オーストラリア原産の植物です。

オーストラリアは大陸とされていますが、広い視野でみればかなり大きな島であり、その中で動植物は固有の進化をしてきたとされています。

「気候」は植物の進化に最も影響を与える要素ですが、オーストラリアの気候の特徴は、山火事が自然発生してしまうほどの乾燥にあります。乾燥に強い種属が生き残り、環境に適応することでさらに様々な種類へと分かれていきました。

その代表格が、アカシア、ユーカリでした。アカシアだけでも1000種類、ユーカリでも900もの種類があります。全ての種類が庭で使われているわけではないですが、庭でよくみるものでも10〜15種類くらいあり、横に並べてみると同じ種のものとは思えないくらい葉や樹形が個性的なものもあります。

ユーカリやアカシアのほかにもグラビレア、バンクシア、カリステモン、メラレウカ、レプトスペルマムなど、種類によって花や葉に個性があるオージープランツはたくさんあり、見る人の好奇心を掻き立ててくれます。

ほぼ全てのオージープランツが常緑樹であるものの、シルバー系の色味がある葉は爽やかさがあり、花は個性的で色鮮やかなものが多く、葉っぱだけでも切り花として出回るくらい形や色が綺麗なものが多くあります。もちろんオーストラリアの乾燥に耐えられるだけあって乾燥や潮風にも強く、丈夫な性質で、他の植物に合わせやすく、スタイリッシュな雰囲気を出してくれます。

欠点の少ない良いオージー系ですが、下草類は少し寒さに弱く、高木類は(ユーカリやアカシアを育てたことがある方はよくわかるかもしれませんが)一度根付いて成長スピードをコントロールできないと、大きくなりやすいなるという特徴があります。そのため、植える場所を上手くえらぶひつようがありますが、上手にコントロールできているところではオージープランツ特有のおおらかな樹形と個性豊かな姿で庭を彩ってくれます。

個人的にはグレビレアとバンクシア、リューカデンドロンの品種による個性の豊かさに、オーストラリア特有の植物の面白さを感じています。

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